―3年前―
【今日は台風で学校は休校です】
親の連絡網でメールが回ってきた。
6月、台風がおおくなる時期で、皆嬉しい休校のメールが。
昨晩頑張った宿題も終わらせて暇をもてあましていると、携帯の通知がなった。
「…え」
その通知は好きな人からだった。
滅多にメールなんかしない送り主が好きな人でびっくりした。

『俺が告白したらどうする?』

「…は?」
その人とは学校でよく話す男友達だった。よく喧嘩もしたし、遊んだりした。
そこから恋愛感情に発展し、約2年くらい片思いしていた相手から来るなんて予想外だった。

『信じられない(笑)』

この時期の男子がよくやる、「噓告」だったら…と思うと怖かった。

『おれ、お前の事が好き。付き合って』

本当に心臓が飛び出そうだった。
2年も想いを伝えることのできなかった相手から告白されるなんて。

『いいよ』

その返事から私たちは付き合い、手をつなぎ、デートする…と思ってた。

休校になった日は、金曜日だったので、土曜・日曜をはさみ、月曜に「付き合って」初めてその人と会った。最初目が会うと、恥ずかしさからかお互い目をそらした。
そんな時間がすぎ、ひとことも話さないまま1ヶ月が過ぎていた。
そんなとき。ある噂が流れた。
『1年の後輩と付き合ってる』
なんだかその人とはもう話すことがきまずくて、友達に真相を確かめてもらった。
友達は、かなしそうな顔をして私に言った。
「あいつ、やっぱ付き合ってんだってよ。しかも、キスもしたって」
その言葉を聴いたあと絶望した。
私たちは、ほぼ「自然消滅」という形になった。

その半年後、1年と別れ、同級生と付きあってた。

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