結局なんだかんだ言って、
到着しました。




「もうどーんと
行くしかないわ…」




「…大丈夫。
多分瞬殺だと思う。」




おかん、ファンだし…。

なんか複雑な心境…




「ん…?なんか言った?」



「う、ううん!!」




ピーンポーン―




「は~い!!ただい…ま…」




お母さん、停止しました。






「こんにちは。
優葉…さんの彼氏の
坂上仁と申します。
昨日は大切な娘さんを
一晩お預かりして
すみませんでした。」






ペコッと頭を下げる
敬語の仁は、
いつになく律義です…。





「…人違いかも
しれないんだけど、
もしかして、サッカー選手やら
モデルやらのですか…??」





「…はい。僭越ながら…。」