目が真っ赤な優葉―…
見てたの??と
言わんばかりに目を開いてる。
気づいたら優葉の手を
引っ張って、
無意識に屋上に連れ出してた。
とにかくその場に
優葉を置いときたくなかった
っていうのが本心…。
話がしたかった。
…優葉の弱いところ、
みんなに
見せたくなかったのかもな…
俺のせいの涙なら
俺が脱ぐってやりたい。
んで
言ってやりかったんだと
思う。
優葉以外がいなくなっても
お前がいれば俺は充分だ、って。
だからきちんと
話つけよう、
って。
けど現実は甘い考えじゃ
通用しない。
実際優葉は俺より全然
大人な考えをしてた。
世間体だけじゃない。
マスコミやサッカー、
俺の過去、俺の夢―…
それこそ
マスコミに学校がバレれば、
試合関係とかで
報道陣が
学校に来たり
しかねないんだろう…
今までそんな風に
考えたことすらなかった…
全部俺のこと…
優葉は俺のafterを見てから
今までずっと
頑張ってる気がする。
俺と付き合ってから優葉には
迷惑ばっかりかけてる…
俺は彼氏なのに、
何もしてやれねぇのか?

