ただし、紀衣はこう付け足した。
「高校に合格したら、付き合ってあげる。
大丈夫。私、待ってるから!」
って。
それに愛登くんは答えられるよう受験を乗り切り、見事この年合格を果たして、紀衣にもう一度告白し付き合っている。
すごく真っ直ぐな愛登くんの気持ち。
それに紀衣は、嬉しくて嬉しくて愛登くんが大好きで仕方がない。
背はそれ程高くはなく、体格もガッシリしていない。
サッカー部ではレギュラーだったから、実力、体力は並にあるみたい。
笑った笑顔が可愛いくて、愛登くんはモテている。
『先輩…』
「ダメ!紀衣がいい!」
『…紀衣』
「はい、よく出来ました!」
っと、抱きしめていた手を離して愛登くんを開放した紀衣。
愛登くんを子供扱いされる場面は非常に多い。
でも、見ていて楽しいんだけどね?

