好きって、伝えたら




自分の誕生日なんて、気にしたことすらなかったよ。


誕生日なんて所詮、親に捨てられた日だ。


なにもめでたくない。


産まれてすぐ、名前も捨てる日まで付けづにいた親だ。


親の愛情なんて知らないのに、誰かを愛せるのか?って、真剣に考えたこともあった。


だから、“愛してる”という言葉ではなく『愛してるって、伝えたらどうする?』って言ったんだ。


凛時を好きな気持ちを隠すために、頭の中で必死で美湖を好きだと思わせた。


あの頃の俺は凛時に、

“好きって、伝えたら”

凛時はどんな反応するんだろ?って

ずっと考えてたんだ。


もし、フラれたらって考えると…怖くて寝れない日もあった。


その呪縛を解いてくれたのは美湖だった。


美湖のおかげで今、自分の気持ちに嘘を付かないで居られている。


ありがとな…美湖。