ケーキを食べ終わり、二人でベッドに寝転がる。 『泊まってけばいいのに。』 「その発想…今、気付いたよ」 『バカ…罰として帰るまで離さねぇぞ』 夕空が胸元にアタシを抱き寄せた… 密着するとやっぱり温かいや。 人の温もりって、こんなにも優しくて暖かいんだ。 「すごく落ち着く。」 『俺も…』 手を握り合い、夕空の胸元に耳を澄ます… 夕空のゆっくりとした息遣い、胸の鼓動の速さ… 一番近くで、好きな人を感じられる。 夕空と出会えて良かったって心から思えた。 好きになって良かったって…