ケーキを買って夕空の家でゆっくり過ごした。



『ほんと、こーしてると落ち着く』



適当に座っていると、夕空が後ろに座ってアタシをぎゅっと抱きしめた。



「今日は本当に、ありがとね」


『楽しかった?』


「そりゃ、もちろん!」


『ははっ、なら、良かった』



抱きしめられる夕空の手に、手を重ねる。


今日はしてもらってばっかりだったな….


そこは心底後悔してます…


ダメな彼女と何度も自覚をしてしまった。



「ごめんね。
アタシ…全然なにも出来なくて」


『なに、謝ってんだよ?
今、こーして俺を満たしてくれてんじゃん』


「いやでもさぁ」


『なら、キス…してよ』



…へ?