それから徐々に緊張が解けて、夕空と話しながら店内を歩き回り、お昼ご飯を食べた。
それから服屋さんだったり、雑貨屋さんだったりをまた見て歩いた…
そこで、二人して立ち止まったのは雑貨屋さんの生活用品だった。
お茶碗とかテーブルクロスとかお皿…
スプーンやフォークまでもが可愛くて…
『いいな…こういうのって。』
「うん。
いつか夕空としたい。」
『…高校、卒業したらだな』
「だよね…先が長い」
でも、その間夕空はずっと一人のままなのか。
夕空と、おはようからおやすみまで隣で言えたら…どれだけ幸せだろうか。
一緒にご飯を食べて、一緒のベッドで寝て…
『俺、我慢できるかな…』
「え?」
『お前と寝るまで一緒に居たいって事』
恥ずかしそうに頭をかいた夕空にクスクス笑った。
考えていることが、一致するってすごく嬉しい。
いつか買おうね。
お揃いのお茶碗とかお皿とか…

