好きって、伝えたら




オムライスとドリンクがテーブルに並び、お絞りで手を拭いて、手を合わせる。



「『いただきます…』」



さっそく、ナイフを手に持ちオムライスの真ん中に切込みを入れていく…


想像以上にふわっふわで…


何とか切れ目を入れ終わり、パカーンとオムライスを広げると、中から半熟の玉子がとろとろ出てきた…



「夕空、見て!」


『美味しそうだな』


「特別に、夕空に最初の一口を食べさせてあげる!」



スプーンで一口すくって、夕空の口元に運ぶ…



『いいの?』


「うん!ほら早く?」



口を開けた夕空に、オムライスを食べさせる。



『すっごい美味しい…』


「アタシも食べよう!」



こんなにハイテンションなのは久しぶりだ。


大好きなオムライスを目の前に、子ども心が隠しきれない。