好きって、伝えたら



学校を後にして、電車を乗り継ぎ市内のある人気のオムライス店に着いた。


お昼時の13時過ぎなのに、平日であるため列に並ぶことなく、すんなり店内に入れた。


向かいあわせの2人用の席に着いてさっそくメニュー表を見る。



「オムライス、割りたい…」


『あぁ、あの切れ目入れて開くやつか?』


「そそ!割って広げると半熟のやつ!」



大きく写真に載った、そのオムライスを指差す。



『じゃぁ、俺はこのホワイトクリームソースのでいいか』



何にするか決めると定員さんを呼び、オムライスに加えてドリンクはメロンソーダと夕空はコーラを注文。


定員さんが注文内容を確認して下がった後、早くも待ちきれなくて、ニヤニヤしてしまう。



『凛時、ニヤニヤし過ぎ』


「だってテスト終わったし、開放感に浸りたいんだもん。
でも約束の平均点以上3…あるといいなぁ〜」


『そんなに俺に触れたい?』



まっすぐ悪戯げに笑ってアタシをみつめる夕空。



「なっ…なな」


『はは、凛時 耳まで赤いよ?』


「あ〜もう、見ないでよ…!!」



耳にかけていた髪を下ろして、頬を触るとやっぱり熱くて。


夕空の言葉にドキッとして、頬を赤く染めるそんな毎日が嬉しくて…


でもやっぱり、恥ずかしくて…


そんなアタシを見て笑う夕空が好きで。