好きって、伝えたら





そんなこんなで1週間のテストを終えた…



「終わった…二つの意味で…」


『何、自信ないの?』



鞄を持って、アタシの席に来た夕空を見て一言。


そう、二つの意味で終わったのだ。


テストが終了した。

それと、テストに自信が無さすぎて終わった。


古典と日本史に後は副教科ぐらいしか自信が無い。


いや、待って。


それなら平均点以上3ついけるんじゃ…!?



「ねぇ、平均点以上3つって副教科…」


『もちろん、以外で』



ひぃぃ、ですよねー!!


満面の笑みで言わないでよ!!!!


でもよかった。

ちゃんと約束が継続してる。



『ほら、今日はオムライス食べに行くんだろ?』


「あ、うん!」


『なんや、2人はテスト後早々デートかよ』



隣からニヤニヤ見てくる創。



「なっ」


『はは、凛時すぐ顔真っ赤!
ほな、俺は先帰るわ』


「もう!また月曜ね!」



ひらひら手を降って帰った創。


それをちょっとムッとした顔でアタシを見てくる夕空。



「夕空?」


『ほんと仲良いよな。中下と』


「ま、まぁね?」


『でも、俺の彼女はお前だから…
ヤキモチ…我慢する』



や、や、や、ヤキモチ!?!?!?


まさか夕空の口からそんな言葉が出るなんて、思ってもみなかったよ。


でも…ちょっと嬉しいや。



『何、笑ってんの?』


「や、嬉しくてさ」


『…あ〜もう、ほら行くぞ!』



恥ずかしそうに頭をガリガリ掻いた夕空はアタシの腕を掴んで歩き出す。


はは、夕空が照れた!