夕空… 「ひくっ…ひくっ…」 『凛時…』 「…」 『もう泣くなよ?』 「ごめん…」 涙を拭って、アタシは絞ってきたタオルを夕空の額に乗せた。 今、熱で辛いのは夕空だ。 アタシじゃない。 『てか、風邪移すやり取り懐かし…』 「あの時は美眞の風邪が移ったね」 『「はは!!」』 『この先もあるのかな?』 「えー、でも2人してダウンは想像したくない…」 『はは、確かに!』 夕空と笑い合って、この先の未来を少し想像してみた。 いつまでも、こんな関係で笑ってたいな。