好きって、伝えたら




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夕空が寝てから30分ぐらい経ったかな…



『り…と』


「へ?」



な、ななな何?

寝言!?



『凛時の顔が見たい…』



そう抱きしめる手を緩めた夕空。


起きてるの!?


恐る恐る、夕空を見上げる…


起きている夕空と目が合って、一気に心臓の鼓動が加速していくのが分かる。



すると夕空は悪戯げに微笑んで、額にキスを落とし、頬にキスを落とし、首筋にキスを落した…



「んはっ…ひゃっ…」



自分で驚く程に変な声が出てしまった。


息が上がる…



『かわいい声…誘ってる?』


「なっ!?」



アタシの唇を塞ぐように、キスを何度もしてくる夕空…



「ん…ん…っは…」



ゆっくり、夕空の舌が入ってきてもう意識が飛びそうだ。


アタシが抵抗できないように、アタシを両手を握る夕空。