次の日、夕空のベッドから目が覚めると、すっかり熱が下がっていた。


夕空はベッドに持たれて座って寝ていた…


布団も掛けずに…

私だけ温かくして…



「夕空…」


『…ん?』



小さく声に出したのに、夕空を起こしてしまった…


目を擦って、アタシを見上げた夕空はアタシの額に手を当てて微笑んだ。



『おはよ…熱、下がったな』


「おはよう…お陰様で」



なんだか朝からとても照れくさくて…


もちろん、男の人の部屋に泊まること自体、当然初めてなわけで…


もう、どこを見たらいいのか…



「さ、寒くない?
アタシだけあったかくして寝てたみたいで」


『じゃぁ…一緒にもう少しベッドで寝てもいい?』










…ふぇ??