好きって、伝えたら




『今日、俺…バイトないけど…家来る?』


「はっ…?」


『…嫌なら、良いけど。』


「嫌じゃ…ない。」


『なら、決まり』



優しく頭をポンポンと触って、夕空は鞄を持って立った…


アタシも立ち上がって、鞄を肩にかけて、二人で教室を後にした。


ちょっと先を歩く夕空…


そう、アタシ達は学校内では手を繋いだりしない…


お互い恥ずかしいから…



でも、校門を出ると.…


夕空は恥ずかしそうに、アタシの手をさり気なく繋ぐ。


この恥ずかしく、頬を赤らめる夕空の横顔を見るのが好き…