好きって、伝えたら




…。


えっ、何で立ち止まった!?


鞄を持った美眞はドアの前で立ち止まって、私を横目で睨んできた。




「な、何よ?」


『止めねーの?』


「はっ?」




いやいやいや、帰れって言ったのはアタシでしょ?


何、今さら引き止めなきゃ行けないの?


コイツの心の中が全く分からない。


理解しようともしないけどさ。




『そのペースならたぶん終わんねーよ?』


「なら早くする」


『ったく…、可愛げのねーヤツ』




やれやれと言った表情でまたアタシの前の席に座った美眞。