好きな人。 いや、好きだった人? に、あんなはしたない行為を見られてただなんて… 「最悪…」 『お前、女捨てただろ?』 「捨ててない!」 『どーだか』 やれやれと首を横に振る美眞。 捨てたのはあの一瞬だけ…! てか、コイツの言う事、いちいちチクチク胸に刺さるんだけど! もう、早く終わらせたい。 どうせ明日になれば、忘れてるはず。 うん…そうだ。 どうせ美眞の瞳には、あの子しか写ってないんだ。 アタシなんて…少しも写りやしない。