「そう。手伝うの。どういう死に方がいいかとか、死ぬ前の希望を出来るだけ聞いたりして。遺体の処理も私達でやる。ねえ、どうかな?」

優香が目を輝かせて語る姿に私はぞっとした。

友達の告別式の帰りのファミレスで白昼堂々と自殺を手助けしたいと言い出す。

櫻子がまだ死にたてほやほやの状態で、私なんてまだ実感さえもないというのに、この女はもう既に割り切っている。

まるで身内が死ぬことになれているのか、或いは身内が死ぬことに対して一種の喜びを感じているみたい。

「でもそれって止めた方がいいと思う。自殺ほう助だよ。犯罪だよ。」

私の指摘は届いてないのか、優香は「犯罪」という言葉を聞いても動じない。理由がこうだ。

「大丈夫。少年法が守ってくれるから。」