優しさがキズ

”えっ、あっ…”と言葉にならない声を出し
バッと顔を下に向ける。

こんな近距離みられたら、私の心臓はドキドキしすぎて破裂しちゃうんじゃないだろうか。

そんなわけ、あるはずないのに。

「さすがに、俺よりは小っちゃいな」

今度はわたしの目の前に立ち、自分と身長を比べている。

少し顔を上げると男らしい首元と形の良い唇が目に入る。さらにかすかに香る石鹸のにおい。

やっぱり…破裂する‼︎‼︎

「でも女の子にしては、やっぱり大きいんだな」

また頭をポンポンッとして私から離れていった。



………プシューーッッッ………

間違いなくっっ!たった今!わたしの心臓はドキドキし過ぎて破裂したであろう。

瞬輝先輩からしたら、何気ない言葉も何気ない行動も私にはすごい威力。

普段なら悪口にしか聞こえない”女子なのにデカイ”って言葉も瞬輝先輩に言われたら、もう…素敵な言葉にしか聞こえない。