自転車をひいて正門に向かうと…

”いたっっ‼︎”
って約束しているんだから当たり前の話なんだけど瞬輝先輩と拓斗先輩が私達を待っていてくれた。

ただ立っているだけなのに、カッコイイ。
瞬輝先輩もだけど拓斗先輩も同じように人気がある。

「部活おつかれさまです。お待たせしました」

頬を少し赤くした佳奈ちゃんが先輩たちに近づいて声をかけたので私も横で頭だけさげた。
”とりあえず移動しよう”という声にみんなで自転車をこぎ始めた。