ライラックの蓋棺





「あの、この近くで群青色のドラゴンがいる森を知りませんか?」



「……いや、知らないね。力になれなくてすまない。」



「いえ、こちらこそ。お手数おかけしました。」



かれこれ5時間も経っているのに、誰1人として知らないの一点張りである。



私は深い溜め息を吐いた。



「もう諦めなさいよ」