はっ、と目を覚ますと、見回す限りの青。 思い返すと、ここはもう『私のサイハテ』であった。 家を飛び出してから1年。 いくら捜しても、どんなに歩いても、ディラの居場所を突き止めることは出来なかった。 資金も底を尽きて、民家に頼み込んで泊まらせてもらったことも少なくは無かったし、野宿もした。 ……でも、ここがサイハテなのだ。