それから目を覚ますと、寝床にしていた木の洞に戻っていて、服も綺麗なものになっていた。 「お前……なんでここを出た」 ディラは少し怒っているように見える。 やっぱり嫌われちゃったか、そう思ったが、隣にいてくれているだけでいいような気さえしていたものだから、あの頃の私は少し達観していたような気がしてならない。 「……でぃらが、きらいになったとおもったの」