先輩を見かけたのは6月、
文化祭の季節。

「くーるみちゃん」
そう呼ぶのは蓮先輩、
「なんですか」

私達は文化祭でバンドを組むことに

元々は2つのバンドだった。
だがお互いのグループの数人が辞めると言いだし1つのバンドになった。

ボーガルは私、白石 胡桃(しらいし くるみ)高校1年
上手ギターの神埼 花音(かんざき かのん)高校1年
下手ギターの松下 蓮(まつした れん)高校3年
ベースの七瀬 葉(ななせ よう)高校3年
ドラムの藍川 京(あいかわ きょう)高校3年
の男女5人で組んでいる。

「胡桃さ、俺にだけ冷たいー」
「そんなことないですよー」
「ほらまた敬語。」

敬語なのはわざと。
好きにならないための私なりの工夫、、
するとぼーっとしていた私に蓮先輩が抱きついてくる。

「きょ、京ちゃん!!助けてっ、」
ちなみに京ちゃんとは幼馴染。

「どんまーい」
いつも助けてくれない、、

こんなにわちゃわちゃしてるけど練習が始まればみんな真剣だしそれなりに上手いんです。

「今日はどこ練習しますか、?」
と花音が言う。ちょっと存在を忘れていた。
「どーしよっか?葉くんどうする?」
一応このバンドのリーダーになった七瀬くん。

「あ!!!胡桃ちゃんだめ!!なんで俺だけ先輩つけるのーー!」
「蓮先輩うるさいです。」