ピピピッピピピッ

「んッ、朝かぁ。学校行かなくちゃ……。って、何でいる?」

安道「お、おはよう。琉歌、」

「呼び捨てやめろ、せめて夏目と言え!
で?何で居るの?」

安道「お前3日間絶対安静だから。」 

「はぁ?もう、熱ないから学校行くよ。ほら安道も」

ちょとダルいけど勉強遅れるの嫌だから無理矢理でも行くんだ!

安道が立った

「行く気になった?」

安道「いや違う。」

安道の顔がどんどん近付いてくる。

「ちょと何してるの?!」

安道がおでことおでこを重ねた。

安道「熱計ってる。」

「それで熱測れるわけないでしょ!!」

安道「まだ、熱あるな。」

「それじゃ安道だけでも学校行ったら?」

安道「いや、お前が心配だから行かない。」

「熱がある時ぐらいは一人にさせろー!!」

安道「じゃ!特別に10分ぐらい外に出て買い出し行ってくるから!!」

「10分って、早いし!!」

安道「まぁまぁ、それじゃ行ってきまーす!」

バタンッ

「やっとか…。”あの”事はまだ言わないでおこう。」

琉歌は、胸に手を当てた。

「人生は楽しむ為に産まれてきた、苦しむ為に産まれてきた訳じゃない。だから、今を楽しもう。」

と前を向いて言った。

ズキッ

「胸が…く…る…しい」

と涙を流して倒れ意識を失った。