とある犯罪者たちの雑談のレビュー一覧
5.0
薄暗い 刑務所の中で 繰り広げられる なんてことない雑談の記録 青年の独白 歪んだ口元から紡がれてゆく すべては 大切な人への愛ため 「だってボクがここにいるのは名誉なことですからね!」 そう言った青年の瞳は ひどく澄んでいたことでしょう だって愛しているのだから だってすべて 彼女のため なのだから * 視点も景色も感情も読み取れず、隔離された空間にいるかのような錯覚を覚えます。群像劇のようなストーリー展開、いつまでも無邪気な青年、何も語らない主人公。すべての演出にぞくりと身震いしました。 何かに引き寄せられるようにページをめくる手が止まりません。 青年にとって最高のハッピーエンド。メリーバットエンド。 濁りのない、青年の愛の話です。 捕まってみてください。ぜひ御一読を。
薄暗い 刑務所の中で 繰り広げられる
なんてことない雑談の記録
青年の独白
歪んだ口元から紡がれてゆく
すべては 大切な人への愛ため
「だってボクがここにいるのは名誉なことですからね!」
そう言った青年の瞳は ひどく澄んでいたことでしょう
だって愛しているのだから
だってすべて 彼女のため なのだから
*
視点も景色も感情も読み取れず、隔離された空間にいるかのような錯覚を覚えます。群像劇のようなストーリー展開、いつまでも無邪気な青年、何も語らない主人公。すべての演出にぞくりと身震いしました。
何かに引き寄せられるようにページをめくる手が止まりません。
青年にとって最高のハッピーエンド。メリーバットエンド。
濁りのない、青年の愛の話です。
捕まってみてください。ぜひ御一読を。
まず初めに、設定が魅力的だな、と思いました。
タイトルにもあるように、犯罪者たちってどういうことだ、と。
その設定に惹かれつつ見てみると、描かれているのは刑務所にいる“ボク”の言葉だけ。
しかしその言葉によって、しっかりと物語が作られていました。
読んでいくうちに気付いてしまう、“ボク”と“赤髪のお兄さん”の正体。
最後の一言でそれらが肯定された瞬間、心臓が凍りつく思いでした。
短いのに、謎解きをしているような。
単純におもしろい、では済ませたくない。
そんな素敵な作品でした。