魔法学校の最強魔法使い( Ⅰ )

ティアが龍に斬りかかる。
だが、それも龍の爪の一振りですぐ吹き飛ばされてしまった。


「ティア、無理です!戻ってきてください!
あなた一人では龍に敵うわけがありません!!」


人々の避難を進めるレインがティアに向かって叫んだ。
援護するためにルカが自分の魔具である銃を龍に向け、魔法を込めて撃つが、上空で戦う龍には届かない。


龍は300mはあろうかという、あの巨大蛇とは比べ物にならないくらいの大きさだ。
しかもドラゴンは魔力もウィッチよりずっと多く、一体いれば一種族滅ぼせると言われるほど強い。

そんな相手にティア一人では向かっていって勝てるわけがない。



勿論ティアも打ち負かそうとは露ほども思っていなかった。
ただ反撃して追い返してやれれば、あるいは避難の間気を引くだけでもと応戦していたのだが、今の状態だとかなり厳しそうだ。




何度か魔法で攻撃していたのだが、遂に龍の尻尾が物凄い勢いでティアの腹に直撃した。

ファイごと吹っ飛ばされ、地面に転がる。

龍の爪がティアを突き刺そうと迫ってきた。




ここで最期なんてのは嫌だ。
何とかして生き延びなければ。


そうして動けないながらもなんとか防御魔法を張る。

龍の爪はもう目の前だ。


防御魔法を破るのか──ティアがぎゅっと目を閉じた、その時。