茶色く長い髪の先生らしき若い女の人が教室に入ってきた。


「はい、こんにちは！これから１ヶ月このクラスの担任をします、ミナ=イェルです。
よろしくお願いします！」


１ヶ月、という言葉にクラスの生徒は全員首を傾げた。
何故そんなに短いのだろうか。

ミナはそんな生徒達の様子に気づいた。


「これから説明するから。あ、私のことミナ先生でいいからね。

１ヶ月すると、皆の進路とかに合わせて頭脳派クラス、肉体派クラス、総合クラスにクラス替えをするのね。
だから、皆には１ヶ月どこのクラスにいきたいかよく考えてもらうからね。

これからの学校生活について話をすると、一、二年生で必死に勉強して、二年生の最後に魔法士資格取得試験をして、資格をとるの。
三年生になると自分の研究に入って、四年生の最後卒業するときに論文にまとめて高位魔法士資格取得試験に出す。卒業論文にもなるからしっかりね。
そして晴れて卒業……というわけ。残ることもできるけどね」


なるほど、とクラス全員が理解したところでミナが両手をぱんっと鳴らした。


「じゃあ、今日の予定ね。
この説明が終わったら簡単に学校の中まわって、最後に寮に行って寮の説明して、それが終わったら今日はもう終わり。
遊んでもいいけど、明日から授業があるから休みなさいね。

じゃ、行きましょう！」