国内屈指の実績を持つ退治屋ユリウス家の娘として、この事態を放っておく訳にはいかない。
ティアが真っ直ぐに走っていったのはファイの元。
すぐにファイに跨がり、飛んだ。
ファイに乗って戻ると、黒い龍はいまだそこにいて遊園地の遊具をその大きな体でぶち壊していた。
ティアは魔具の剣を握り、強化魔法をかける。
「…これ以上好き勝手させてたまるかこのやろう!!
行くわよ、ファイ!」
ファイもティアに応えるように鳴き声をあげ、龍に向かっていく。
その様子をアンジュ達は下から見上げていた。
「ねね、なんでドラゴンが?!」
「分かんない…しかもあれ、龍だし…」
アンジュの疑問にユールも答えることができず、戸惑う。
ドラゴン族の中には西洋で生まれたドラゴンと東洋で生まれたドラゴンがいて、それぞれ性格、生態、体のつくりなどかなり違う。
今でこそ同じドラゴン族として同じ地に暮らしているが、かつては幾度も戦いを繰り返した。
その東洋側のドラゴンは自らを龍とよび、ただ暴れるだけの西洋のものとは違うのだと主張してきた。
そして実際に、西洋ドラゴンが暴れまわるのを止めるなどして、現在多種族間の条約締結の際にはドラゴン族代表として龍が出席している。
また、族長も龍が務めている。
そんな龍が今何の理由もなくウィッチ国の遊園地を襲うという事態に、この場にいる誰もが混乱していた。
ティアが真っ直ぐに走っていったのはファイの元。
すぐにファイに跨がり、飛んだ。
ファイに乗って戻ると、黒い龍はいまだそこにいて遊園地の遊具をその大きな体でぶち壊していた。
ティアは魔具の剣を握り、強化魔法をかける。
「…これ以上好き勝手させてたまるかこのやろう!!
行くわよ、ファイ!」
ファイもティアに応えるように鳴き声をあげ、龍に向かっていく。
その様子をアンジュ達は下から見上げていた。
「ねね、なんでドラゴンが?!」
「分かんない…しかもあれ、龍だし…」
アンジュの疑問にユールも答えることができず、戸惑う。
ドラゴン族の中には西洋で生まれたドラゴンと東洋で生まれたドラゴンがいて、それぞれ性格、生態、体のつくりなどかなり違う。
今でこそ同じドラゴン族として同じ地に暮らしているが、かつては幾度も戦いを繰り返した。
その東洋側のドラゴンは自らを龍とよび、ただ暴れるだけの西洋のものとは違うのだと主張してきた。
そして実際に、西洋ドラゴンが暴れまわるのを止めるなどして、現在多種族間の条約締結の際にはドラゴン族代表として龍が出席している。
また、族長も龍が務めている。
そんな龍が今何の理由もなくウィッチ国の遊園地を襲うという事態に、この場にいる誰もが混乱していた。



