ティアは入学式を終え、自分のクラスへ向かった。
ユリアとはクラスが違ったため、別れて教室に入る。
「またね!」と言いながら笑ったユリアを見て周りの男子が顔を赤くしたことに本人だけが気付かなかった。
ティアは[1-6]と書かれた教室へ入り、黒板に書かれた[自由席]に従い適当に座っていると、隣に黒髪の女の子が座った。
ティアがなんとなく見たことがある気がして女の子を注視すると、ふと列車で見た女の子だと気づく。
「こんにちは」
声を掛けると女の子がびくっとしてティアの方を向いた。
黒くて大きい瞳をした、幼く見えがちな、可愛らしい顔立ちだ。
「私ティアっていうの。あなたは?」
「わっわたし、アンジュっていいます」
「アンジュね、分かった。アンジュ、同学年なんだから敬語いらないわよ。
お友達になりましょ」
私がそう言うと、アンジュは大きな目をぱちぱちさせた。
「お友達?」
「ええ、お友達」
「……嬉しい、ありがとう………お友達」
そう言ってふわっと笑ったアンジュの笑顔に、
ティアの心臓は撃ち抜かれた。
突如としてアンジュの頭の思いっきり撫でてあげたい衝動にかられたが、初対面の印象を崩さないために必死に押さえ込んだ。
ユリアとはクラスが違ったため、別れて教室に入る。
「またね!」と言いながら笑ったユリアを見て周りの男子が顔を赤くしたことに本人だけが気付かなかった。
ティアは[1-6]と書かれた教室へ入り、黒板に書かれた[自由席]に従い適当に座っていると、隣に黒髪の女の子が座った。
ティアがなんとなく見たことがある気がして女の子を注視すると、ふと列車で見た女の子だと気づく。
「こんにちは」
声を掛けると女の子がびくっとしてティアの方を向いた。
黒くて大きい瞳をした、幼く見えがちな、可愛らしい顔立ちだ。
「私ティアっていうの。あなたは?」
「わっわたし、アンジュっていいます」
「アンジュね、分かった。アンジュ、同学年なんだから敬語いらないわよ。
お友達になりましょ」
私がそう言うと、アンジュは大きな目をぱちぱちさせた。
「お友達?」
「ええ、お友達」
「……嬉しい、ありがとう………お友達」
そう言ってふわっと笑ったアンジュの笑顔に、
ティアの心臓は撃ち抜かれた。
突如としてアンジュの頭の思いっきり撫でてあげたい衝動にかられたが、初対面の印象を崩さないために必死に押さえ込んだ。