次の日の朝、遂にどきどき試験結果発表が行われた。

筆記試験の点数と学年順位、筆記試験と実技試験総合のクラス順位が公表される。

結果はまた玄関ロビーに張り出され、クラス替えのときの反省を踏まえユーリ、ユール、レインは前の日早く寝て、今日朝早く起きてきたのだった。



「おっしゃ、867点!
順位もクラス1位だ!」


結果を見たユーリが喜びも顕に叫んだ。

ちなみに筆記試験は1教科100点満点の10教科で、全部で1000点だ。


「クラスでならそうでしょうね、肉体派クラスは頭が弱い人が多いですから」

「お前も肉体派クラスだろ。
そういうお前は何点だったんだよ」

「990点、筆記順位2位ですよ。
クラス順位も1位ですし、ふふ」

「980点……レインに負けた……。
レイン肉体派クラス行ったから勝てると思ったのに……」


全教科98点とったにも関わらずレインに負け、落ち込むユール。
これでいて闘志という名の狂気に駆られているのを誰よりも一緒にいて知っているユーリは顔を青くさせた。



「やった![ユリア 960点、学年順位5位]だって!
アンジュは?」

「あ…わたし900点だったんだ」

「大体1教科90点か…、頑張ったんじゃないのか」

「あ、ルカ。ありがとう。
ルカは?」

「975点」

「そっか…さすが、クラス1位」

「大丈夫だって、アンジュ!
ユーリより断然いいんだからさ!」


友達が揃ってクラス1番であることに少々劣等感を感じているアンジュをユリアが慰める。

なんにせよいい結果を残せた彼らにティアは祝福の念を向けた。