数分後に着いた現場には、まだあの女子生徒が立っていた。
彼女の首もとのリボンは白い。
リボンの色は寮によって違い、寮は学年によって違うため、リボンで学年が分かる。
白いリボンは西棟。
西棟にいるのは……今の三年生だ。
ティアはその女子生徒に声を掛ける。
「こんにちは」
「!…あ、あの……」
まだ気が動転しているようだ。
彼女の目は潤んで、ティアよりも小さい体は震えたままだ。
「私は一年総合Aクラスのティアです。
あなたは、三年の……?」
ティアが彼女に聞くと、彼女は突然焦ったように話し出した。
「あの、違うんです!
私一年生です!
一年頭脳派Bクラス20番のベルです!」
「え、一年生…?」
だが、どこからどう見ても彼女のリボンは白にしか見えない。
一年生なら、東棟の青いリボンをしているはずだ。
実際にティアは今、深い青のリボンをしている。
ティアの疑問に気付いたのか、彼女は説明を始めた。
「あの、私美術部なんですけど、それでリボン汚してしまったんです。
ずっとそのままにしてたんですけど、試験の時にこれじゃまずいかなと思って、色を落とす魔法をやってみたんです。
そしたら、リボンの元々の青い色まで落ちちゃって…。
青に変える魔法を何回もやってみたけど、どうしても元の色に戻らなくて、今日の放課後事情を話して買うつもりだったんです」
理屈の通る説明に、ティアも納得する。
「じゃあ、その紙は……」
「あっあの、これさっきぶつかった人が無理矢理渡してきたんです!
私のじゃないんです!」
彼女の首もとのリボンは白い。
リボンの色は寮によって違い、寮は学年によって違うため、リボンで学年が分かる。
白いリボンは西棟。
西棟にいるのは……今の三年生だ。
ティアはその女子生徒に声を掛ける。
「こんにちは」
「!…あ、あの……」
まだ気が動転しているようだ。
彼女の目は潤んで、ティアよりも小さい体は震えたままだ。
「私は一年総合Aクラスのティアです。
あなたは、三年の……?」
ティアが彼女に聞くと、彼女は突然焦ったように話し出した。
「あの、違うんです!
私一年生です!
一年頭脳派Bクラス20番のベルです!」
「え、一年生…?」
だが、どこからどう見ても彼女のリボンは白にしか見えない。
一年生なら、東棟の青いリボンをしているはずだ。
実際にティアは今、深い青のリボンをしている。
ティアの疑問に気付いたのか、彼女は説明を始めた。
「あの、私美術部なんですけど、それでリボン汚してしまったんです。
ずっとそのままにしてたんですけど、試験の時にこれじゃまずいかなと思って、色を落とす魔法をやってみたんです。
そしたら、リボンの元々の青い色まで落ちちゃって…。
青に変える魔法を何回もやってみたけど、どうしても元の色に戻らなくて、今日の放課後事情を話して買うつもりだったんです」
理屈の通る説明に、ティアも納得する。
「じゃあ、その紙は……」
「あっあの、これさっきぶつかった人が無理矢理渡してきたんです!
私のじゃないんです!」



