『他学年で試験問題の模範解答が流出したらしい』
試験も2日後に迫った朝、ティアが教室に入るとクラスはその噂で持ちきりだった。
話してる暇あったら勉強しなさいよと突っ込みたくなるが、このクラスは案外真面目な人が多く、ティア達と同じで不正する奴に負けてなるかと闘志を燃やす負けず嫌いだ。
ティアは自習時間いつも集まってくるクラスメイト達に勉強を教え、先生がいないときにはクラスの人達に頼まれ教壇に立ったりもした。
そのときに、一人残らず、皆がやる気のある目をしていて、このクラスは大丈夫だと感じていた。
しかし、遂に他学年とはいえ、模範解答流出が現実となってしまった。
1年生の模範解答も一緒に持ち出されているかもしれない。
このままでは、このクラスでは大丈夫だとしても、他のクラスで不正が起こるかもしれない。
そうなると、アンジュ達に被害が及ぶ。
ティアは決断した。
「私、今日ちょっとサボるわね」
「えぇー?!勉強教えてくれよ!」
クラスメイト達に告げると、案の定ブーイングが起こる。
が、ティアの意思は変わらなかった。
「たまには自分達だけで勉強しなさいよ」
「んん〜…まぁたいして新しいことやってないし、ティアだったらサボっても問題ないか」
「先生にはうまいこと言っといてやるよ」
「悪いわね、頼んだわ」
なんていいクラスメイトに恵まれたんだろうと感動しながら、ティアは寮の自分の部屋に向かっていった。
────────
───────
──────
「…ティアのことだから、今の聞いてたんだよね」
「あいつすげーよなぁ…。
普通不正の噂聞いたからってあーやって行動するかぁ?
つーか、どーするつもりなんだろーなぁ」
「さぁ…でもティアだし、何かしら考えがあるんだと思うよ。
ティアも私達が不正するつもりないって信じて今日サボるんだろうし。
じゃなかったら今日ずっと教室にいて証拠とると思うんだ」
「そっか。
じゃあ、期待に応えて勉強するか!」
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試験も2日後に迫った朝、ティアが教室に入るとクラスはその噂で持ちきりだった。
話してる暇あったら勉強しなさいよと突っ込みたくなるが、このクラスは案外真面目な人が多く、ティア達と同じで不正する奴に負けてなるかと闘志を燃やす負けず嫌いだ。
ティアは自習時間いつも集まってくるクラスメイト達に勉強を教え、先生がいないときにはクラスの人達に頼まれ教壇に立ったりもした。
そのときに、一人残らず、皆がやる気のある目をしていて、このクラスは大丈夫だと感じていた。
しかし、遂に他学年とはいえ、模範解答流出が現実となってしまった。
1年生の模範解答も一緒に持ち出されているかもしれない。
このままでは、このクラスでは大丈夫だとしても、他のクラスで不正が起こるかもしれない。
そうなると、アンジュ達に被害が及ぶ。
ティアは決断した。
「私、今日ちょっとサボるわね」
「えぇー?!勉強教えてくれよ!」
クラスメイト達に告げると、案の定ブーイングが起こる。
が、ティアの意思は変わらなかった。
「たまには自分達だけで勉強しなさいよ」
「んん〜…まぁたいして新しいことやってないし、ティアだったらサボっても問題ないか」
「先生にはうまいこと言っといてやるよ」
「悪いわね、頼んだわ」
なんていいクラスメイトに恵まれたんだろうと感動しながら、ティアは寮の自分の部屋に向かっていった。
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「…ティアのことだから、今の聞いてたんだよね」
「あいつすげーよなぁ…。
普通不正の噂聞いたからってあーやって行動するかぁ?
つーか、どーするつもりなんだろーなぁ」
「さぁ…でもティアだし、何かしら考えがあるんだと思うよ。
ティアも私達が不正するつもりないって信じて今日サボるんだろうし。
じゃなかったら今日ずっと教室にいて証拠とると思うんだ」
「そっか。
じゃあ、期待に応えて勉強するか!」
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