「…あれ…意外に背高い……ティアより小さいんじゃなかった?」
皆はっとルカを見る。
さっと青ざめたルカは確かにティアより大きい。
これは、もしや……
いや、でもそれを口に出すのは…と誰もが躊躇ったのだが。
「シークレットシューズを履いているのですね。
確かに男性で165.5㎝はコンプレックスにもなります」
レインが容赦なく止めを刺してしまった。
秘密がバレたルカは膝から崩れ落ちた。
「あ…落ちた」
「なぜ…学校の提出書類にもそのことは書かなかったのに……」
「方法などいくらでもありますから」
どうしても知られたくなかったことを知られてしまったルカは、彼らをお友達認定したのは間違いだったかと考えていた。