その日の夜。
朝の約束通り、ティアは自分の部屋のキッチンで、アンジュとユリアに料理を教えつつ夕食を作っていた。
以前からお菓子作りをしていたというユリアはまだいいのだが、アンジュは完全に料理初挑戦で包丁の持ち方からなにから危なっかしくて仕方ない。
それは別にいいのだが…
「おーいティア、メシまだ?」
「……なんでいるのよ」
今ティアの部屋にはアンジュとユリアの他に、ユーリ、ユール、レインも集まっていた。
テーブルですっかり陣取っている辺り、食べていく気満々のようだ。
「久しぶりですからね、ティアの料理。
一人暮らししていたのですから、もうすっかり一人前でしょう?」
「ティアがユリアに料理教えるって聞いて驚いた……。
私も食べてみたい、前は食べられたものじゃなかったけど」
「こら!」
料理を教える側としてあまり知られたくなかった事実をユールにばらされてしまい、ティアが叫ぶ。
それを聞いたユリアは驚いてさらに叫んだ。
「え?!ティアって料理下手だったの?!
あんなに朝ごはん美味しかったのに?!」
ユリアの叫びを聞いたユーリはもっと叫んだ。
「はぁ?!ティアの料理が旨かった?!ありえねぇ‼
あんな味付けしねぇ肉の丸焼き平気で出してくるような奴の料理うめぇとか絶対ありえねぇ‼」
「ちょっとそれ確か10歳くらいのときの話じゃないのよ。
ルーメンで五年も一人暮らししてると嫌でもやんなきゃいけないし、身に付くのよ」
「へぇ…そういうものなんだ。
………で、ごはん何?」
「カレー」
「めっちゃ簡単じゃん、失敗したくなかったのかよ」
「初心者二人に教えるんだから妥当でしょう。
ほら、もうできたから、食べるなら準備手伝いなさい」
初心者二人に教えつつなんとか完成させたカレーをよそってテーブルに並べ、皆で食べる。
朝の約束通り、ティアは自分の部屋のキッチンで、アンジュとユリアに料理を教えつつ夕食を作っていた。
以前からお菓子作りをしていたというユリアはまだいいのだが、アンジュは完全に料理初挑戦で包丁の持ち方からなにから危なっかしくて仕方ない。
それは別にいいのだが…
「おーいティア、メシまだ?」
「……なんでいるのよ」
今ティアの部屋にはアンジュとユリアの他に、ユーリ、ユール、レインも集まっていた。
テーブルですっかり陣取っている辺り、食べていく気満々のようだ。
「久しぶりですからね、ティアの料理。
一人暮らししていたのですから、もうすっかり一人前でしょう?」
「ティアがユリアに料理教えるって聞いて驚いた……。
私も食べてみたい、前は食べられたものじゃなかったけど」
「こら!」
料理を教える側としてあまり知られたくなかった事実をユールにばらされてしまい、ティアが叫ぶ。
それを聞いたユリアは驚いてさらに叫んだ。
「え?!ティアって料理下手だったの?!
あんなに朝ごはん美味しかったのに?!」
ユリアの叫びを聞いたユーリはもっと叫んだ。
「はぁ?!ティアの料理が旨かった?!ありえねぇ‼
あんな味付けしねぇ肉の丸焼き平気で出してくるような奴の料理うめぇとか絶対ありえねぇ‼」
「ちょっとそれ確か10歳くらいのときの話じゃないのよ。
ルーメンで五年も一人暮らししてると嫌でもやんなきゃいけないし、身に付くのよ」
「へぇ…そういうものなんだ。
………で、ごはん何?」
「カレー」
「めっちゃ簡単じゃん、失敗したくなかったのかよ」
「初心者二人に教えるんだから妥当でしょう。
ほら、もうできたから、食べるなら準備手伝いなさい」
初心者二人に教えつつなんとか完成させたカレーをよそってテーブルに並べ、皆で食べる。



