そういえば、今日は席替えやったんや




今日1日の記憶を蘇らせながら空白の欄を埋めていく。





「今日は、席替えがあった。
席はベランダ側の後ろから2番目で、後ろの席はクラスで一番うるさい竹中響輝。

授業中に後ろから消しゴム投げてきたり、イスを蹴ってきたりと、授業に集中できなかった。
でもなんだかんだで楽しい1日だった。


文ながっ!!
てか、なにこれ。あかねと竹中のイチャイチャ日記やんかっ」


「ちょちょちょちょーーーー!!
やめてやっ。イチャイチャなんかしてないしーっ」


「あーハイハイ。ゴメンゴメン。
日誌も書けたことやしさっさと帰ろー」


「澄ました顔しやがって…」



ぶつぶつと文句を言いながら教室を出て、職員室に鍵を届けに行く。


職員室を出て、先に行ってしまった裕未を追うように下駄箱へと急いだ。







ーーーパァァン、パァァン




階段を降りていると徐々に大きくなってくる音に気付いた。



……なんの音?



不思議に思いながら下駄箱へと急ぐ。