「はい、ストップ~。」


聞き覚えがある声に、陽菜はびくっと肩を揺らす。


「この子が陽菜ちゃん?かわいいね~♡♡」

ニヤニヤしながら言う健斗-けんと-


「健斗………。」


怒りを込めて言うと、


「まあまあ、そんな怒んないでよ。

それに、この場所教えてあげたの誰だっけ~?」


確かに、駅前のイルミネーションを教えてくれたのは健斗だ。