ある日の月曜日。
私が1人で廊下を歩いていると、廻さんと1人の女子生徒が話しているのを見かけた。
私は思わず、近くの階段に身を隠し、そっと二人を覗き込む。
廻さんといるあの子、この前校庭で廻さんに告白していた子だわ。
何をしているのかしら。
『いらない』
『でも、清水先輩のために作ったんです…受け取るだけでも…』
彼女の手にクッキーが握られている。
廻さんは断ったと言っていたけれど、彼女の方はまだ諦めていないようだわ。
受け取るのかしら…
って、なんで不安に思っているの?
廻さんがどうしようと、私に口出す権利はないのに。
でも、受け取らないで欲しいと思ってしまう。
いつから私はこんな我儘になってしまったの…
『いらないと言ってるだろ』
あまりにも彼女が引かないからか、少し彼の口調が強くなる。
それに少し怯んだのか、彼女が固まって、それを見計らったように廻さんが身を翻す。
よかった、なんて、自分勝手に思っていたら、
『待ってください!』
彼女が廻さんの腕を掴もうとしてーーー
バシッ
『触るなっ!!』
彼が彼女の手を勢いよく弾いた。
その時の廻さんの顔は、今までにないくらい怒っていて、そして、何かを恐れていた。
廻さんがあんな大声出すのなんて、初めてだわ。
一体どうしたというの…?
彼があの子をおいて、私がいる場所へと近づいてくる。
『…廻さん』
彼が私に気づいて、少し驚いたような顔をしたけれど、何も言うことはなく、階段を上って行った。
今の彼はきっと、私にいてほしくないんだわ。
多分、今まで固く閉じ込めていた部分を晒してしまったから…
私には触れてほしくないのでしょうね…
…でも。
それでも、今の彼を放っておけるほど、私は冷徹な人ではないのよ。
私は、彼が向かったであろう屋上へと、急いで上った。
私が1人で廊下を歩いていると、廻さんと1人の女子生徒が話しているのを見かけた。
私は思わず、近くの階段に身を隠し、そっと二人を覗き込む。
廻さんといるあの子、この前校庭で廻さんに告白していた子だわ。
何をしているのかしら。
『いらない』
『でも、清水先輩のために作ったんです…受け取るだけでも…』
彼女の手にクッキーが握られている。
廻さんは断ったと言っていたけれど、彼女の方はまだ諦めていないようだわ。
受け取るのかしら…
って、なんで不安に思っているの?
廻さんがどうしようと、私に口出す権利はないのに。
でも、受け取らないで欲しいと思ってしまう。
いつから私はこんな我儘になってしまったの…
『いらないと言ってるだろ』
あまりにも彼女が引かないからか、少し彼の口調が強くなる。
それに少し怯んだのか、彼女が固まって、それを見計らったように廻さんが身を翻す。
よかった、なんて、自分勝手に思っていたら、
『待ってください!』
彼女が廻さんの腕を掴もうとしてーーー
バシッ
『触るなっ!!』
彼が彼女の手を勢いよく弾いた。
その時の廻さんの顔は、今までにないくらい怒っていて、そして、何かを恐れていた。
廻さんがあんな大声出すのなんて、初めてだわ。
一体どうしたというの…?
彼があの子をおいて、私がいる場所へと近づいてくる。
『…廻さん』
彼が私に気づいて、少し驚いたような顔をしたけれど、何も言うことはなく、階段を上って行った。
今の彼はきっと、私にいてほしくないんだわ。
多分、今まで固く閉じ込めていた部分を晒してしまったから…
私には触れてほしくないのでしょうね…
…でも。
それでも、今の彼を放っておけるほど、私は冷徹な人ではないのよ。
私は、彼が向かったであろう屋上へと、急いで上った。
