ーそれは、つい一週間前の出来事。
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寝坊してしまったせいで、一つ遅い電車になってしまい…
いつもより電車の中は通勤の人、人で溢れかえっていた。
「ん〜しょっ!」
人をかき分け、なんとかドア側を確保!
こういう時背が低いの便利だぁ〜!
ホッと息をついて窓の外の景色を眺めていたとき…
ゴソッ
スカートの上から違和感を感じた。
え...?
なにこれ...も、もしかして痴漢?
ぇ...ヤ、ヤダ!!!
どうしよう...怖くて声が出ないよ...
徐々に痴漢の手がスカートの中に入ってくる...気持ち悪いよ....やだ
誰か助けて!!!
『何をしている?その手は何だ?』
電車の中に威圧感のある…でもどこか安心するような声が響いた。
だ、だれ...?
そこには痴漢の手を掴んだ、ひときわ目立つ、長身のメガネをかけた綺麗な顔の男性が立っていた。
『私はこういう者だ。』
と言ってその人は警察手帳を出した。
け、警察の…人?!
『悪いが、君も署まで同行願いたい。
…?!!おぃっ…!!!!』
その人の言葉を最後まで聞かず、私は安心したせいか、その場で意識を手放した...
