君は覚えてるかな?

「おーい!唯!きこえてーる?」

『…え?』

「え?じゃないわよ。また翔くんのこと
 考えてたの?」

あ、奈々美か…。って、
なんで私が翔くんのこと考えてるって
わかったんだろ?

「あんたの顔みればわかるわよ。」

え?心の声がわかるとか…、奈々美
 なにもの?!

「あんたが声に出してるんだよ。」

『え?まぢ?』

「まぢよ。まぢ。てか、まだ翔くんのこと
 好きなの?あんな昔のこと、相手も
 覚えてるわけないじゃん」

『かもしれないけど、私は忘れられないもん』

「はぁ、もぉいいわよ。」

怒っちゃったかな??

「怒ってないわよ。この話はいつもの
 ことでしょ。」

『そっか。よかったぁ。』