「高校の時からなんだけどね、僕はどうにも外見と将棋とがミスマッチみたいなんだ」
「あ~、わかる。うん、将棋って感じしないね」
優雅に乗馬とかなら似合いそうだ。
「僕に告白してきてくれて付き合うと、必ず『将棋なんてダサい。やめてよ』って言われるんだよ。大学の時なんて、将棋部だって言った途端に振られたこともある。それに僕自身、付き合うことより将棋の方が楽しかったから、平日も休日もいつも将棋を指していて、彼女とデートなんて数えるほどしか行ったことがない」
「相手の趣味を左右しようなんて酷い。でも裕ちゃんものめり込み過ぎだね」
「うん、だから仁に忠告されたんだ。将棋のことは隠した方がいいって。まあ今は仕事が忙しいから、時々仁と指すか、後は夕凪杯が近くなったら指しに行くくらいなんだけどね。それで海音ちゃんにも黙っていたんだ」
「そっか……。色々と大変なんだね、見た目がいい人は」
「海音ちゃんは将棋って格好悪いと思う?」
「まさか。知的ゲームって感じで、どちらかと言えば格好いいよ。裕ちゃんが将棋している姿を見てみたいと思うくらい。きっととても様になるんだろうなぁ」
真剣に将棋を指す裕哉を想像して、思わずうっとりとする。
裕哉はみるみる嬉しそうに相好を崩した。
「やっぱり海音ちゃん、大好き。ね、もちろんまだ先でいいけど、結婚してくれる?」
(そこに話が戻った!)
「あ~、わかる。うん、将棋って感じしないね」
優雅に乗馬とかなら似合いそうだ。
「僕に告白してきてくれて付き合うと、必ず『将棋なんてダサい。やめてよ』って言われるんだよ。大学の時なんて、将棋部だって言った途端に振られたこともある。それに僕自身、付き合うことより将棋の方が楽しかったから、平日も休日もいつも将棋を指していて、彼女とデートなんて数えるほどしか行ったことがない」
「相手の趣味を左右しようなんて酷い。でも裕ちゃんものめり込み過ぎだね」
「うん、だから仁に忠告されたんだ。将棋のことは隠した方がいいって。まあ今は仕事が忙しいから、時々仁と指すか、後は夕凪杯が近くなったら指しに行くくらいなんだけどね。それで海音ちゃんにも黙っていたんだ」
「そっか……。色々と大変なんだね、見た目がいい人は」
「海音ちゃんは将棋って格好悪いと思う?」
「まさか。知的ゲームって感じで、どちらかと言えば格好いいよ。裕ちゃんが将棋している姿を見てみたいと思うくらい。きっととても様になるんだろうなぁ」
真剣に将棋を指す裕哉を想像して、思わずうっとりとする。
裕哉はみるみる嬉しそうに相好を崩した。
「やっぱり海音ちゃん、大好き。ね、もちろんまだ先でいいけど、結婚してくれる?」
(そこに話が戻った!)

