こんなに軽んじられていたのに、いつか告白したいだなんて考えていた自分は、まるで道化師。
笑わせるために道化を演じさせられていたなんて、気がつかなかった。
ポロポロと後から後から涙がこぼれ落ち、私はタオルを取りに行こうと立ち上がる。
その手を裕哉は掴むやグッと引き寄せた。
バランスを崩してよろけた私は、勢い裕哉の胸の中に倒れ込む。
「ゆっ!」
「海音ちゃん、ごめん! そんなつもりじゃないんだ」
裕哉がギュッと私を強く抱きしめながら叫ぶように告げた。
「ごめん、本当にごめん!」
「……もう、いいの……」
口先だけじゃない。本当にもういいと思った。
裕哉の中では、私は仕事では役立たずで、家事だけをしてくれればいいのだと、そんなちっぽけな存在だと理解できただけ、いいじゃないかと私は自虐の笑みを浮かべる。
(告白なんてする前に知ることができてよかったよ)
そうやって言い聞かせているのに、胸が切り裂かれたように痛くて涙が止まらない。
どうしても溢れる嗚咽を止められないで、私は裕哉の腕のなかで唇を噛む。

