「勝負となれば負けられません! 不肖紀ノ川、プロ棋士として勝負からは逃げも隠れもいたしません!」
……いきなり何を言い出したのだ、この人は。
面食らう私とは対照的に、裕哉はなぜか子どものような満面の笑顔を浮かべている。
「それでこそ紀ノ川七段! 華麗な打ち回しは他の追随を許さず、思わぬところに攻め込む鋭さ、勝負師の魂ここにあり!」
……こちらの人も、意味不明です。
しかし二人には通じ合ったのだろう。
一拍置いてから、がっちりと握手をした。
(どういう展開、これ?)
置いてけぼりをくらった気分だ。ただ紀ノ川さんが(多分)やる気になっていることだけは理解した。
どうやら一世一代やら大一番とのキーワードが彼のやる気スイッチだったらしい。
単純なのか複雑なのか、とにかくウジウジ紀ノ川さんは変貌を遂げた。
そこから私と裕哉とで二人を取り持つための日程などを調整し、二日後の水曜日の夜に、裕哉は佐和乃さんを、私は紀ノ川さんを伴ってレストランで落ち合うように決めた。
……いきなり何を言い出したのだ、この人は。
面食らう私とは対照的に、裕哉はなぜか子どものような満面の笑顔を浮かべている。
「それでこそ紀ノ川七段! 華麗な打ち回しは他の追随を許さず、思わぬところに攻め込む鋭さ、勝負師の魂ここにあり!」
……こちらの人も、意味不明です。
しかし二人には通じ合ったのだろう。
一拍置いてから、がっちりと握手をした。
(どういう展開、これ?)
置いてけぼりをくらった気分だ。ただ紀ノ川さんが(多分)やる気になっていることだけは理解した。
どうやら一世一代やら大一番とのキーワードが彼のやる気スイッチだったらしい。
単純なのか複雑なのか、とにかくウジウジ紀ノ川さんは変貌を遂げた。
そこから私と裕哉とで二人を取り持つための日程などを調整し、二日後の水曜日の夜に、裕哉は佐和乃さんを、私は紀ノ川さんを伴ってレストランで落ち合うように決めた。

