昨日、紀ノ川さんと話をしていた時には、ほんの少しだけれど、私も諦めてばかりじゃなく、裕哉に一度だけ想いを伝えたいなんて考えていたのに、今、改めて突きつけられた。
裕哉にとっては、親代わりのつもりだと。
(全然ダメじゃないの……)
苦いものが口の中に広がり、自分を嘲笑いたくなる。
――もうどうにでもなれ。
そんな投げやりな気持ちに支配されてしまい、私は薄い笑みを浮かべた。
「あの人は、私が高校生の時に少しだけ付き合っていた人で、最近つきまとわれて困っていたの」
「海音ちゃん、本当に!?」
「うん、でも昨日ストーカーの被害届け出したから、もう大丈夫だと思う」
「ダメだよ!」
いきなり裕哉がガバッと立ち上がり、私に詰め寄った。
「そんな甘い考えはダメだよ!」
「あ、甘い?」
「ストーカーを軽く見ていたらダメだよ。よくストーカーに刺されたりするニュースあるの知らないの?」
(ニュースは聞くけど、そんなの一億人以上いるうちの数人の特殊例だよ?)
どこまでも心配性なのだろう。ありがたいけれど、考えが飛躍しすぎだろう。
裕哉にとっては、親代わりのつもりだと。
(全然ダメじゃないの……)
苦いものが口の中に広がり、自分を嘲笑いたくなる。
――もうどうにでもなれ。
そんな投げやりな気持ちに支配されてしまい、私は薄い笑みを浮かべた。
「あの人は、私が高校生の時に少しだけ付き合っていた人で、最近つきまとわれて困っていたの」
「海音ちゃん、本当に!?」
「うん、でも昨日ストーカーの被害届け出したから、もう大丈夫だと思う」
「ダメだよ!」
いきなり裕哉がガバッと立ち上がり、私に詰め寄った。
「そんな甘い考えはダメだよ!」
「あ、甘い?」
「ストーカーを軽く見ていたらダメだよ。よくストーカーに刺されたりするニュースあるの知らないの?」
(ニュースは聞くけど、そんなの一億人以上いるうちの数人の特殊例だよ?)
どこまでも心配性なのだろう。ありがたいけれど、考えが飛躍しすぎだろう。

