では、同居でお願いします

いつも木訥でボソボソと話す姿しか見ていないだけに、衝撃的でもあった。

(かっこいいじゃないですか!)

こんなに攻める力があるのなら、ぜひ彼女にその姿を見せてあげるべきだ。

今、彼女がどう思っているかはわからないけれど、はっきりと紀ノ川さん自身の意志を見せてあげるべきだと思った。

藤川が苦い物を噛んだような渋い顔をした後、拳を躊躇なく紀ノ川さんに叩きつけた。

「紀ノ川さん!」

派手に歩道に転がった紀ノ川さんに駆け寄った途端に、パトカーが無音のまま角を曲がって止まった。

「通報されたのはこちらですね」

二人の警官がパトカーを降りてくるのを見た藤川が慌ててバッと駆け出す。しかしすぐに警察官が追いかけて取り押さえた。


藤川は警察へと連行された。