「うっわ。すっげぇ子来たな。」
「う、うん。やばいね。」
「なぁ七瀬もそう思わね?」
ドキドキうっ七瀬に限ってそんな事ないよね…
「ああ、まぁな。」
「はぁ〜!?」
ガタンと言わせながら私は行きよいよく立ち上がった。

「おー?なんだよ弥生、嫉妬かぁ?嫉妬?」
七瀬がねぇねぇと言ってくる。
「ベッ別にそんなんじゃぁないしっ」
図星を突かれたせいなのかとっさに大神レオナの方に目をやった。

ってかよ、大体何なのよあの格好はこんなにあっつい真夏にセーターにタイツなんて
頭どうかしてんじゃなナイの?

私がレオナを凝視してたのに気づいたのかレオナは私に向かってニッコリと笑い返してきた。

は、キモ。まあ私はあんな奴と仲良くなる気はサラサラ無いけど。

一時限目の終了のチャイムがなると同時にクラスのほぼ全員が大神レオナの元へ一目散に飛んでった

「ねぇねぇ!レオナって呼んでいーい?」
「うん!全然いいよぉ呼んでくれると嬉しいな。」

大神レオナは早速注目の的になった。
ふんっ私は机に座り窓の景色を眺めてた。
「こーらー弥生ィあんたもレオナちゃんと話しなよ」
私の親友の金田美琴が話しかけてきた。
当然断る理由などないからわたしは「………ふん」と素っ気ない態度をし、話に参加する事になった。