「お前、水ちゃんと飲んだか?」 「…飲んだよ…」 「ったく。心配させんなよ。」 旭が呆れる。 「ごめん…」 私はだるい体を起こした。 「起きて大丈夫か?」 「大丈夫。すぐよくなるよ。」 「あ、保健室の先生はしばらく用事で戻ってこないってさー」 「あ、そうなんだ。」 「なんだ、寒いのか?」 私が寒そうにしているのに気づいた旭は、毛布を肩からかけてくれた。 「へ、平気…」 それでも寒気が止まらない。 小刻みに震える指。 「な、なんでだろう。なんかさむ…」 ふわっ