「葉月ちゃん。」 「は、はい。」 「次のテニスの大会あるでしょ?夏休みに。」 「ありますね。」 「実はその大会のシングルスで、星野と戦うことになってる。」 「えっ?そ、そうなんですか…?」 「…そこで…俺が勝ったら…」 先輩が立ち止まった。 ドキドキ心臓が音を立てる。 「俺が、星野に勝ったら… 俺のこと好きになってよ。」