「ちょっと!!なんで私なのよ!手あげてなかったじゃないの!」 つのっちから頼まれた、教室中のポスターを取り外しながら私は旭を責めたてた。 「だって面倒だろー?お前を選んだほうが手っ取り早かったんだよ。」 「最低ね、ほんと。」 私たちは画鋲外しで一枚一枚、ポスターを外していく。 「…と、届かないぃ…」 上の方にある画鋲に背伸びしても届かない。 私が苦戦していると、旭がひょいっと取ってくれた。