「じゃあ、また話しようね!」 「ま、またね!」 …なんか私、ダサい。 私、もっと愛想よくすればいいのに。 幼馴染を取られて悔しいの?わたし。 ば、ばかじゃない。 そんなことあるわけ。 私はさっきの会話ごと水に流すように、箸を洗った。 女の子らしくて可愛いところに惹かれたんだろうな、あいつ。 あいつにしては、やるじゃん。 私はキュッと蛇口を閉め、教室に戻った。